鯉のぼり〜ではなく、鯉の話し

 

5月5日の子供の日は鯉のぼりを立てますが、鯉の由来は古代中国の伝説で、黄河の急流(龍門)を鯉がのぼって龍になった(登竜門)という伝説から、男の子の立身出世の象徴という意味合いで用いられるようになったといわれます。

 

栄養的には、疲労回復で有名なビタミンB1とても豊富で、魚介類の中ではトップクラスです。

 

他にも良質なタンパク質は、滋養強壮、筋肉強化、免疫力向上、老化防止などに役立ち、日本では産後の母乳の出が悪い時に『鯉こく』がいいというのは有名な話しですし、漢方では利尿作用があるとして、むくみの妙薬としても用いられています。

 

ところで鯉は、お金持ちの家の池などで、やわらかいお麩やパンくずをパクパク食べるイメージがありますが、実はタニシやカニ、ザリガニなどの硬い殻の生き物とかも何でも食べてしまう魚なのです。

 

一見すると、鯉の口にはサメやピラニアのようなギザギザの歯はついてなさそうで、一体どうやって固いエサを食べるのだろうと思いますが、実はノドの奥に『咽頭歯(いんとうし)』という隠れた歯があり、その歯で固い殻をバリバリと噛み砕き、そしてその砕いた残骸はエラから吐き出すといわれています。

 

これら咽頭歯は、他にもフナやウグイ、海水魚のベラやブダイにもあるそうです。

 

モノを食べている時に唇をよく噛む人からすると、魚の方が進化しているようにみえるかもしれませんね。

 

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